







中部山岳国立公園内にある上高地大正池線歩道の路線測量を行いました。
この歩道は、大正池ホテル隣接の駐車場から河童橋まで続いており、多くの登山者や観光客が利用しています。
しかし、近年度々発生する大雨等の自然災害により、その利用に支障が生じています。
このような支障を解消することを目的に、歩道の路線測量を実施いたしました。
作業規程の準則によると、路線測量とは、「線状築造物建設のための調査、計画、実施設計等に用いられる測量をい
う」(第546条1項)。
引用元:作業規程の準則/国土地理院
つまり、路線測量は歩道のように幅に対して長さの長い構造物に適した測量です。
歩道に基準点を設置しています。

この基準点の位置データを基に、CADで図面を描きます。

CAD図面
歩道周辺の環境を調査するため、ドローンを用いたレーザー測量を行いました。
レーザー測量では、レーザー光を地表に向けて発射し、地表から反射して戻ってくる時間差を調べ標高を測ります。
下記の図は、色の濃淡で高さを表現しています。

これらの測量成果が、歩道の改良に利用されます。